持続化補助金の申請体験インタビュー ~有限会社参福(みふく)~
※この内容は「LANDMARK8月号(2018)」からの記事をもとに作成しております。
「持続化補助金の申請って事業所はどのように感じているのだろう」
今回は平成28年度補正予算持続化補助金の採択先の清荒神参道商店街にある有限会社参福(みふく)の移川裕美子(うつしかわゆみこ)さんにインタビューさせていただきました。
持続化補助金の申請のきっかけは?
『きっかけは会議所職員の植村さんが訪問してくれた時のこと。
雑談の中から20年以上取りかかりたいと思いながらも資金不足で実現できなかった店舗の改装の相談をしているときに持続化補助金の紹介をしてもらいました。
先祖から任されたお店を何とか持続させたい。
補助金が出るなら、と挑戦を決めました。』
計画書作成にあたって苦労したことや良かったことは?
『とにかく何を書いていいかわからない。
日々の仕事との両立にも苦しみました。
会議所を何度も訪問し、植村さんにどうしたら良いですか、と聞き続けました。
経理、建築構造などの知識が全くない素人の私たちが、夢と考えていたことを具体化する道を模索しました。』
採択された時のお気持ちはいかがでしたか?
『頑張って作成した計画書。
とにかく通ってほしい、と願うばかりでした。
清荒神にも神頼みしましたよ! いや本当に(笑)。
けれど植村さんが「もしダメでも、また来年やりましょうよ」と言ってくれたことで気持ちが楽になりました。
無事に採択されて本当に嬉しかったですね。』
実際に計画実施(お店のレイアウト変更)をしていかがでしたか?
『懇意にしていた工務店さんも協力してくださり、お店全体のことも考えてくださったおかげで実施できました。
成果はいっぱいありますよ!
びっくりしたことは正月に今まで売れなかった民芸品が売れたこと。
何十年も売れ残ってしまい、もう処分してしまおうか、と思っていた矢先のことでした。
お客様が荒神参りの帰りに入りづらい入口でしたが、動線が変わって入ってもらうことが増えました。
車いすやペット連れだったり、今まで敬遠されていたお客様も増えたと感じます。
それが民芸品の販売につながったと思います。
初めて取り組んだ甘酒は大評判でお店を埋め尽くすほど良く出ました。
大忙しでしたが、嬉しい悲鳴ですね(笑)
また、従業員のモチベーションも上がったと思います。
正月の臨時パートさんが、商品の陳列を工夫してくれたり、お客様への案内文を作ってくれたり、売ることに一所懸命になってくれました。』
お店の現状や今後について考えていらっしゃることはありますか?
『清荒神の参道を通る参拝客が減って、参道商店街も厳しい状態が続いています。
店舗改装を機に売上が急に伸びたわけではないですが、もし取りかかってなかったらもっと厳しかったかもしれないです。
これからは通販が重要となっていくと思っています。
その上でお店がココにあるということも信用の上で重要です。
また、お店においては、外国の方がお見えになると嬉しいです。
目指すところとして、参道に来られた外国人が必ず入るお店の1つになりたいですね。』
有限会社参福(みふく)
〒665-0836 兵庫県宝塚市清荒神3-13-27
電話・FAX 0797-84-5628
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