商工会議所の生い立ち

ヨーロッパでは中世紀(約500年~200年前)のころから、職業は神様が自分に与えてくださった尊い立派なもので、公正な方法でお金をもうけることは神の思し召しにかなうことであるという思想と誇りをもっていました。これらの人々は信用と誠実をもっとも大切にして、自分の一生一代を神に仕え、民衆に仕えるという信念で仕事に励みました。
そのうえ、これらの人々は組合を作って都市の政治を正しいものに導き、自分らの商売の繁栄をはかりました。歴史的にはこの組合をギルドと呼び、これがのちの商工会議所の母体だといわれています。
世界最初の商工会議所は、1599年フランスのマルセイユに誕生しましたが、それ以来ヨーロッパ大陸諸国には、フランスに範をとった商工会議所が続々設立されました。
他方、イギリス、アメリカにもヨーロッパ大陸諸国とは別に、商工会議所制度は独自の発達を遂げています。
日本に商工会議所が設けられたのは明治11年で、東京は渋沢栄一、大阪は五代友厚、神戸は神田兵右衛門という実業界の第一流の人々が主唱してつくりました。

【 宝塚商工会議所の前身団体”宝塚市商工会”の歩み 】

商工会報『たからづかNOW』 平成11年3月1日発行 224号より

① 昭和36年~昭和63年:1.36MB

② 昭和63年~平成10年:1.26MB